前職を短期間辞めた場合、自己PRは工夫が必要

社会の高齢化により介護業界へのニーズが高いのは既に周知の通りですが、労働環境が依然として厳しいのも現実です。
そのため、職場を転々としながら、介護の仕事を続けるケースも珍しくありません。
しかし、短期間で職場を辞めた経験ある方の場合には、それだけで転職へのハンデを負っていると自覚すべきでしょう。

採用者から見れば、簡単に職場を辞めてしまうイメージを抱くばかりか、トラブルを起こしやすい人、あるいは責任感や社会性に欠ける人間として、不採用にする傾向さえあるからです。
したがって、短期で退職経験のある応募者が採用面接を受ける時には、採用担当者が納得できる合理的な理由と、自己PRのコツを抑えておくことが必要になります。

仮に退職の理由が前職の業績悪化による人員整理や、雇用契約上の相違によるトラブルなど、本人の責任の及ばないことであるならば、合理的な理由として問題ないと言えます。
その一方で、ここまでの合理的な理由に至らないケースで退職してしまった場合には、自己PRにも相当な工夫が必要です。
例えば、上司から自分にマッチした仕事がもらえなかったことや、残業が多くて体力的にキツかったからなど、自己中心的な理由をアピールするのは避けた方が無難かもしれません。
採用者からすると、入社後に待遇面で不平不満を言いそうなタイプとして捉えられたり、残業を任せるだけの健康状態にない人物として、マイナスの採用判断をされる可能性が高いからです。

したがって、不合理な理由で短期退職の経験がある方は、合理的な理由を予め熟考して、プラスの印象に結び付けられるような自己PRができるように準備してから面接に挑む必要があります。